岡田専務:松前町の農地は区画整理もされて水利も良いので皆がなかなか手放さないんですよね。天野さん:母も高齢になってきており、私としては今後、農地拡大より高品質のおいしいトマトを作りたいと考えています。阿部組合長:耕作面積を拡大することと、高品質の作物を作ること、どちらも重要ですが、稲作と野菜と柑橘は作業も方向性も異なりますし、皆さんのそれぞれの地域によっても状況が違います。JA松山市としてもそれぞれの状況を見て方策を考えていく必要を感じました。丹下アナ:続いて農作物の産地振興についてお話を伺っていきたいと思います。岡田専務:JA松山市では作物ごとに組合員の組織づくりをしており、トマトや里芋、米麦など25の生産部会があります。その組織を中心に、どういう風に産地を維持発展させていくかを考えてやってきました。20年くらい前にレタスの栽培がだんだん減ってきまして、その時に「何が一番大変か、何を支援したら続けられるか」アンケートをとって聞いたところ、畝立てマルチ張りをしてくれたら労力が軽減されてまだまだやれる、というご意見が集まりました。そこでJA松山市でその機械を購入して、職員がトラクターに乗って畝立てマルチ張りの支援を始めました。 そういう風にそれぞれの生産部会で話し合いをして産地の方向性を決めております。生産者の労力が軽減され、少しでも収入が増えるように、今後も生産部会を中心に同じ作物の生産者同士の連携を取ってやっていきたいと考えています。 今どんどん増えているのが里芋ですが、生産者さんが選別作業をしなくていいようにキャリーで加工業者に出荷できるようにして利便を図っています。本宮さん:里芋を選別せずに加工業者にドンと出荷できるようになってすごく良くなりました。今までは選別して出荷できる芋と出せない芋を分けて、出せない芋もかなり多かったんですが、それが選別なく一括で取ってくれるようになってすごくメリットを感じています。それで里芋づくりに取り組む人が増えました。岡田専務:一括出荷以外にも里芋農家への作業支援を進めようと阿部組合長と話をして、令和5年度に畝立てマルチの機械を2台購入しました。里芋は3月~4月くらいに植えないといけないんですが、この時期は雨が多い。雨が降ると植え付けができない、天気になったら皆さん一気にやるので、そのために2台購入しました。こういうことはJAの営農指導員が中心となって農家の方や生産部会と話し合いをしておりますので、営農指導員がしっかり生産者さんの声を聴くことで産地が盛り上がっていくと思います。天野さん:トマト農家の私としては久万高原町というブランドを大事に、選果場も広域ではなく、ここに残してほしいなという気持ちがあります。阿部組合長:広域選果場の話もありますが、久万の生産者の方のお話も聴いて久万高原ブランドも大事にしたいと考えております。将来的に生産者に負担がかかることが無いよう、中山間地域の農業を守るためにできる限りのことをしたいと考えています。丹下アナ:地域や農家同士のつながりを強化するための環境を整えていくのもJA松山市の務めかと思09 JA MATSUYAMASHI 60th Anniversary
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